【負けの99%は〇〇である】運を支配する

世の中には、成功する人と失敗する人がいる。

実力、努力などさまざまな要因もあるが、

中には時の運が作用することも珍しくない。

本書はそんな“運”を支配して上がっていくにはどうしたらよいかが書かれている。

桜井章一氏、藤田晋氏、共著

運を支配する

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目次

書籍紹介

運を支配する

著者:桜井章一、藤田晋

朗読:河崎文亮

時間:8時間02分

内容

なぜ運は特定の人に集中するのか?

東証一部上場のベンチャー経営者と、無敗伝説の雀鬼が突き止めた39の“ツキの極意”とは。

勝負でたまにしか勝てない人と、勝ち続ける人ではいったい

何が違うのかー

麻雀でも、ビジネスの世界でも、懸命に努力したからといって必ず勝てるわけではない。

勝負に必要なのは、運をものにする思考法や習慣である。

その極意を知っている人と知らない人とでは、人生のあらゆる場面で大きな差がつくのだ。

オーディブル サマリーより

本書を読んでわかること

  • 勝負運があがる
  • 運の正体がわかる
  • ビジネスでの極意がわかる

勝負に対する考え方、ビジネスを成功させるための考え方が詰まっている。

桜井章一氏の麻雀に対する考え方を、藤田晋氏がビジネスに置き換えて解説しているため、麻雀がわからない方でも理解できる。

もちろん、その逆も然りである。

感想

桜井氏の勝負論、藤田氏の経営論

本書はひとつのテーマにそって桜井氏と藤田氏がそれぞれ自論を述べている。

というか、桜井氏の勝負論を、藤田氏が経営論としてまとめているともいえる。

どちらの自論もわかりやすくて面白い。

桜井氏の自論はスポーツやアウトドアで例えてくれるので、麻雀を知らなくてもイメージしやすい。

桜井氏、絶対スポーツ好きだよ
ってくらいスポーツの話題が出てくる

負けの99%は〇〇である

チェスで負けたイメージ

結論を書くと、負けの99%は自滅である。

なぜなら、勝ちに囚われるためにおろそかになってしまうことが多いから。

中国の古事『蛇足』がいい例え。

楚(紀元前3世紀頃まであった国)の人が先祖を祭る行事を催して、召使いたちに酒を与えた。

召使いたちは

「幾人も飲むには足りないが、一人で飲むには充分ある。地面に最初に蛇の絵を描いた者が酒を飲む事にしよう」と相談した。

ある一人が最初に完成し、その者は酒を引き寄せて飲もうとして左手に杯を持ち、

「私にはまだ足を描き足す余裕がある」

と言って右手でその蛇の絵に足を描き出したが、それを描き終わらないうちにもう一人が蛇を描き上げ、杯を奪い取って、

「もともと蛇に足はない。そなたに足を描けるわけがない。」(蛇に足を描いたら、それはもう蛇の絵ではなくなり、描き足した男の勝利は無効になる)

と言って酒を飲んでしまった。おかげで蛇に足を付けた男はついに酒を飲み損なってしまった。

Wikipedia 『蛇足』より

まさに『the自滅』を絵に描いたような光景。

もちろん、本人は自滅したいわけではない。

その時の勝負の雰囲気に飲まれたり、邪念に支配されて足元をすくわれることもあると思う。

勝ちに囚われるあまり、おろそかになってしまうものがどれほどあることか。

焦りや緊張、不安や迷いといったマイナスの感情も起きるだろう。

それによって行動や思考が、正しい筋道を辿らなくなることもあるだろう。

運を支配する、より

負けないこと、間違わないことが成功への近道だったりする。

麻雀と人生は同じ

麻雀をしている様子
  • 不平等なところからスタート
  • 上がるのは4人中1人
  • 7割は我慢の時間

上記は麻雀の特徴だが、人生やビジネスでも同じことがいえるのではないだろうか。

不平等なところからスタート

家庭環境、育ち、教育など、産まれた時からすでに個々の条件がちがう。

上がるのは4人中1人

成功するのはほんの一握りの人間のみ。

7割は我慢の時間

当たる事業は10本に1本。当たる事業を見つけるまでは我慢の連続ななるかもしれない。

少しでも高い手で上がるために考え、判断し、時には裏目になったり、失敗したりしながらも、前に進んでいく。

麻雀も人生も根本的な部分は同じだといえる。

運をつかむ人は忍耐力がある人

運を掴む、イメージ

結論、運をつかめる人というのは忍耐力のある人である。

そして耐えた先に見える一瞬のチャンスをモノにできる人が運をつかめる人だと考える。

悩んでいる人

我慢ばかりってなんかイヤだなぁ

そう感じる人もいるかもしれない。

しかし焦って結果を出そうとすると、かえって沼にハマっていくものだ。

「洗面器から最初に顔を上げたやつが負ける」

運を支配する、より

桜井氏の言葉に藤田氏も共感している。

やはり自滅せずに耐えている人が最後に勝つのだ。

とても丁寧な朗読

朗読時間が8時間02分と長め。

しかしこれは内容もさることながら、丁寧でゆっくりな朗読なのも起因していると思う。

実際聴いてみてもらいたいのだが、一語一句丁寧な朗読なのがわかるはず。

いつも設定している×1.6倍でも少し遅く感じる印象

なので本書は、×2.0倍で聴くことをオススメする。

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まとめ

運を支配するを読むことで、運を支配して成功をつかめる人になれることは間違いない。

しかし、その本質は

  • ツラい時期をひたすら耐える
  • 地味なことも地道に続ける

ということなのだ。

麻雀の代打ちで20年間無敗の桜井氏と、アメーバブログなどでおなじみサイバーエージェントの藤田氏の本なので、とても参考にしてなる。

あなたが成功したいと思うのなら、オーディブルに登録し、両氏の運の哲学を聴いてみるといい。

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この記事を書いた人

某農園の跡継ぎでアラフォー。
3ヶ月に1冊しか読めなかったが
Audibleで月20冊読むことに成功!
聴く読書の素晴らしさを伝えるべく
ブログ“キクヨミ”を立ち上げる。

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